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【東日本大震災】レポートNo.292
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【東日本大震災】レポート


【東日本大震災】レポートNo.292

被災地NGO協働センターです。
岩手を訪問中の増島のレポートです。

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「まけないぞう」がつなぐ遠野ものがたり  
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 今朝は快晴でキリっとした冷たい空気が流れ気持ちも引き締まります。今日は、大船渡市の綾里地区に伺いました。道中の海岸沿いは、また新たな防潮堤が建設され、いままで見えていた海が見えなくなっている箇所がたくさんありました。要塞に囲まれた住民さんはいまどんな気持ちなのでしょうか??

 本当に久しぶりに綾里のぞうさんチームに会うと、いきなり「死んでたかと思った!!」「誰か連れてくるかと思った??」などいつもの挨拶に加えて、直球ストレートのご挨拶から始まりました(汗)みなさんとても元気で、パワーアップしているような感じでした。

作り手さん:「ぶりをもらったから昨日からぶり大根煮てたのよ~」と。「一日間違えて今朝慌てて煮たのよ~」と。
朝起きたらお父さんが「今日、うさぎが来るんじゃないのか?」
作り手さん:「えー一日違うでしょ??」
お父さん:「新聞見てみろ!」
作り手さん:「あーほんとだ!今日は土曜日だった。お父さんうさぎじゃないよ!ぞうさんだよ」と。
お父さん:「大根煮てたのか??」
作り手さん:「うん、昨日から煮てたよ。」と。「こうだから、今日のぶり大根はお父さんと二人で煮たのよ」と。

 こんなやりとりの末、美味しいぶり大根を頂きました。ごちそうさまでした。二人の愛情たっぷりのぶり大根は最高に美味しかったです。

 そして、恒例のmakenaizoneのみなさんから頂いた世界各地から届いたお手紙をお届けました。

「あや~こんな外国さ、ぞうさん行ってるの??」、「あ~この人いつも写っているね」、「この人外国の人??」、「すごいね~、あんたも外国さ、行ったの???」、「わぁ、この子目がクリっとしてかわいいね」ととてもうれしそうにお手紙を見てくれました。

 いまは、笑顔で冗談も言えますが、お嫁さんを津波で亡くした人、新築して4年で津波に自宅を流された人、泣く泣く家を解体し、子どもたちには戻る実家を守れなくて辛かったと話し、今でも自宅の夢をみるよと話してくれました。

 言葉には言い表せないくらい辛い想いをみなさんされていますが、まけないぞうが被災者のみなさんの一助となり、7年が過ぎた今でもまけないぞうを作ってくれています。
 「来年の2月で90歳になるよ。」「まだ、ぞうさんつくっていいの?」と。不安もありつつ、嬉しそうに材料のタオルをみなさん持ち帰ってくれました。また数か月後かわいいぞうさんが生まれます。

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【東日本大震災】レポートNo.293

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「まけないぞう」がつなぐ遠野ものがたり 3月2日
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今日は釜石の上中仮設住宅のお別れ会でした。震災から8年の歳月を経て、今年の夏頃には最後の被災者が仮設生活を終える予定です。そこで、仮設住宅で会長をしていた佐々木夫妻の呼びかけで元住民が集まって、涙と笑いを交えた会が開催されました。
みなさん1年、2年、3年ぶりなどと久しぶりの再会でした。この仮設は楽しかったねとあの頃を懐かしんでいました。

みなさん、思い思いに当時のこと、いまのことを語り合います。
「仮設より復興住宅は酷い。何もなくて、、、交流がない」
「仮設なら扉を開けたらみんなに会える」
「会長さんがメガホン持って声かけしたのを今でも耳に残っている」
「また、帰ってきて~」
「近いようで遠い(復興住宅は仮設の隣なのに)こんな機会はないよ。」
「3年ぶりだね~」

この会を企画した佐々木さんご夫妻は、この3月で長女や次女がいる東京へ引っ越しを決めました。この数年悩みに悩んで出した応えです。古里を離れること、今後年老いていく現実を考えると二人だけ暮らすのは厳しいと、子どもたちのいる東京への引っ越しを決めたのです。でもこのお別れ会では、みなさんに「行っちゃうのかい?」「また、帰ってきてね」などの言葉に後ろ髪を引かれる想いがいっぱいです。「今度は家も引き払うので、戻ってくる場所がないんだよね」と、寂しそうに言葉が漏れ聞こえます。残るも辛い、去るのも辛い決断です。被災地には悲喜こもごもの想いがあります。
同窓会では、まるで家族のように和気あいあいと言葉を交わし、仮設に入った頃は、みんな知らない人同士で、声を掛け合うことから始まりました。この8年近くの長い年月で育まれた絆はとても深まっていました。

一年に一回は会えるようにしたいね。それまで元気でいてね!と声を掛け合い。再会を誓いました。最後に思い出の曲「上中仮設音頭」を歌ってお別れました。

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【東日本大震災】レポートNo.294

被災地NGO協働センターです。
岩手を訪問中の増島のレポートです。
なお、前号のレポートを加筆修正していますので、ブログをぜひまたご覧ください。

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「まけないぞう」がつなぐ遠野ものがたり 3月4日
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今日は、大船渡の後ノ入仮設のまけないぞうチームにお邪魔しました。こちらの住民はは去年の夏頃仮設生活を終えました。7年8か月の長期にわたる仮設の生活、被災者はどんな想いで過ごされたか想像し難いほどの避難生活だったと思います。
ここでは、最初に近くの高齢者施設の避難所で足湯をさせてもらいました。その後、仮設の集会所でまけないぞうづくりを行いました。

まけないぞうの日は、みんな集会所に集まって、「いつかぞう御殿を建てるよ~」と笑いながらおしゃべりをして、「わぁ~、今日はよく笑ったぁ」とぞうさんの日にはみなさん笑顔になって帰っていきました。

造成などが予定通りに進まず、中には予定した土地が使えなくなり、別の土地に変わった作り手さんもいます。説明会の度に工期が伸びに伸びて、最後のほうはみなさんあきらめ感が漂っていました。「いつになるんだろうね~」「おらほのところは最後だべな~」などため息交じりのつぶやきが聞こえていました。

そして、やっとの7年と8か月という長い時間をかけて、やっと住民のみなさんすべてが仮設を出て再建を果たしました。復興住宅に入った方、自宅を再建した方、それぞれの新たな生活が始まりました。

まけないぞうもそんなみなさんと久しぶりに再会しました。作り手さんの中に、手芸などをできる小屋を作ったという人がいて、そこに集まることになりました。小屋の中は広くて木の梁を使っていました。10人程度は十分入れるスペースです。それがなんと聞いてびっくりその小屋は住田町から3万円で払い下げられた仮設だったのです。材料を移動したり再建するには300万円程度かかってしまったそうですが、こうしてリユースされ、使われていることに木造仮設の良さをしみじみ感じます。外観は耐久性を持たせるために壁材を貼りとても立派なものになっています。

今日も、この場所でお手製のお饅頭やおつけもの、おこわを持ち寄り世間話に花が咲きます。また、これからこの空間から素敵なつながりが育まれていくことでしょう。
「まだ、ぞうさん続くの?」「ぞうさんさせてもらって助かってるよ・・・」と。

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【東日本大震災】レポートNo.295

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「まけないぞう」がつなぐ遠野ものがたり 3月6日
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 まけないぞうの回収で内陸に避難された方たちがいる遠野の伺いしました。遠野市穀町にできた仮設は木造で、一部高齢者・障害者向けに屋根付きのウッドデッキで集会所兼サポートセンターも併設され、雨の日にでも傘を差さずに集会所に行ったり、井戸端会議ができるスペースになっています。部屋は木の香りが漂い、プレハブのものより断然住み心地がいいです。

 7年半住み続けてきた仮設もこの2月で入居者の方が退出され、みなさんそれぞれ新たな一歩に進まれました。仮設の隣の敷地に災害復興住宅を建築しました。その部材は仮設のものを使い、3~4軒の長屋づくりで和風モダンな素敵な木造住宅です。コミュニティも環境も変わることなく、被災者への負担はほとんどありません。愛犬のワンちゃんとも一緒にお引越しもでき、住み心地もよさそうで、みなさん終の棲家にご満悦です。
その傍らにはまけないぞうが見守ってくれています。

 3月11日を前に、作り手さんの旦那さんに初めてじっくり話を聞かせてもらいました。あの日、釜石市の鵜住居でいつものように散歩していたところに大きな地震にあったのです。旦那さんは遠野の出身で大きな地震の後に津波がくるということを知らなかったのですが、周りの人が逃げているのを見て、慌てて自宅に戻ったら、奥さんが玄関から出てきて、二人で高台へ避難し、そこに津波が来て家は丸ごと流されたそうです。当時はその高台の親戚の家に避難していて、瓦礫の町となった自宅周辺を茫然と見ていたそうです。そこでもうだめかと思っていた2~3日後に大阪や京都から消防車や救急車などが来る光景をみて、「助かった!!」と思ったそうです。そのことを泣きながら話してくれました。その後、出身地でもある遠野で仮設住宅による避難生活が始まりました。しかし、当初は慣れない仮設暮らしと疲労により、体調を崩したのですが、奥さんのためにもこのままではだめだと思い、奮起して家探しをはじめたとのこと。いくつもいくつも家を探しては見学に行ったそうです。そこで、やっと住んでいた仮設に近い一軒屋を見つけ、仲良くなった仮設のみなさんとも交流できる距離のところに家を買ったそうです。

 旦那さんが遠野に来て、感動したことがありました。当時、遠野市は後方支援の拠点として市長以下職員総出で沿岸被災地の支援を開始していました。その時にある部下が食料のことで遠野市長に指示を仰いだところ、「そんなこと自分で判断しろ!」と怒鳴られたそうです。これは緊急時に、その都度市長の判断を仰ぐのではなく、職員一人ひとりが考え行動することが大事だということだったそうです。それを聞いた旦那さんは「遠野市長はすごい」と感動したそうです。緊急時にはマニュアルは通用しません。だからこそ、一人ひとりが被災者のニーズに耳を傾け、「いま」何が必要なのかを考え、行動することが必要なのです。
 2011年の3月に初めて遠野にきて民泊させてもらったお宅で、「遠野で自慢できることは何ですか?」と聞いたときに「それは、“まごころ”です」と答えてくれました。その言葉はとても印象深いものになりました。遠野のみなさんはとても温かくボランティアを迎えてくれて、私たちもとっても助かりました。そして、これからもお付き合いは続いていきます。

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