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【東日本大震災】レポート


【東日本大震災】レポートNo.298

被災地NGO協働センターです。
岩手を訪問した増島のレポートです。

→ブログでぜひ写真もご覧下さい。
http://miyagijishin.seesaa.net/article/469604451.html
 (別ウインドウで開きます)
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「まけないぞう」がつなぐ遠野ものがたり
……………………………………………………………………………………
まけないぞうの不思議な力 蘇ったあの笑顔!!

東日本大震災から間もなく8年と6か月が経過します。Mさんとの出会いは、災害直後の岩手県大槌町の避難所でした。Mさんはとてもまけないぞうを気に入ってくれて、ある日避難所を訪ねると、まるで洗濯物のように洗濯ばさみにぞうさんをぶら下げてうれしそうに見せてくれたことを思い出します。

避難所から仮設に移っても、まけないぞうを創り続け、ボランティアさんを温かく迎え三陸の海の幸をたくさんごちそうしてくれたり、CODE海外災害援助市民センターの10周年で海外の被災地から現地の人たちを招聘した時も、ぞうさんづくりを教えてくれたり、仮設に訪問させてくれたり、私たちもとても助けて頂き、また元気を貰い続けて来ました。

仮設の部屋にどこを見回してもまけないぞうが飾ってあり、ぞうのグッズも訪問するたびに増えていて、いつも笑顔で迎えてくれました。Mさんは「ぞうさんないとだめなの」と言って、出来上がったぞうを持って帰ろうとすると、「連れて行かないで・・・・」といつも言われて、後ろ髪をひかれる思いで仮設を後にしたことを覚えています。
その後徐々に体調を崩され、歩くこともままならい状態にまで落ち込んでしまいました。寝ていることも多くなり、まけないぞうも創るのが難しくなっていたのです。そこで、旦那さんがお料理をしたり、家事全般をするようになりました。私たちが訪問するときの電話のやり取りもMさんではなく、旦那さんになり、心づくしの料理をふるまってくれるのです。そんな中でもMさんは、いつも「ぞうさん創りたい」と訴えていました。
最近、体調を崩し「まけないぞう」づくりを休んでいたMさんですが、今回訪問するとおもむろに創りかけのぞうさんを出してきて、「教えて!」と。。。ちょっと教えると手が自然に動き出します。

今回一緒に同行してくれたのは、阪神・淡路大震災の時に一緒にボランティア活動をしてくれた仲間です。約23年ぶりの現場で作り手さんとの交流をとても喜んでくれました。彼女も一度ぞうさんづくりをしたことがあり、「わ~お母さん、すごいね!どんどん縫っちゃうね!」と感心しながら、見つめていました。Mさんにも彼女の喜びが伝わり、最高の笑顔が戻ってきたひとときでした。

そうこうしているうちに、まけないぞうが完成しました。できたぞうさんを見て、満面の笑みがこぼれ、いつものように笑顔で“チュッ!”と。今までは、座位も保つことができなかったので、いつもぞうさんが首を傾げていたのですが、今回は姿勢もまっすぐなまま、できあがったぞうさんもちゃんとできていました。Mさんの笑顔を見て、まるで空が晴れ渡るようにとってもうれしいひと時でした。彼女にとってどれだけまけないぞうが支えになっていたのか・・・。「Mさん、ありがとう!!」
(増島 智子)

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※"まけないぞう"支え合い募金にご協力ください。
 http://ngo-kyodo.org/cooperation/donation_and_membership.html
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 被災地NGO恊働センター
   E-mail info@ngo-kyodo.org
   TEL 078-574-0701 FAX 078-574-0702
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 【東日本支援活動ブログ】http://miyagijishin.seesaa.net/
 【☆脱原発ハンストを実行する有志のブログ】http://blog.canpan.info/stopnps/
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【東日本大震災】レポートNo.299

被災地NGO協働センターです。
岩手を訪問した増島のレポートです。

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「まけないぞう」がつなぐ遠野ものがたり
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まけないぞうの不思議な力 蘇ったあの笑顔!!

東日本大震災から間もなく8年と6か月が経過します。Mさんとの出会いは、災害直後の岩手県大槌町の避難所でした。Mさんはとてもまけないぞうを気に入ってくれて、ある日避難所を訪ねると、まるで洗濯物のように洗濯ばさみにぞうさんをぶら下げてうれしそうに見せてくれたことを思い出します。

避難所から仮設に移っても、まけないぞうを創り続け、ボランティアさんを温かく迎え三陸の海の幸をたくさんごちそうしてくれたり、CODE海外災害援助市民センターの10周年で海外の被災地から現地の人たちを招聘した時も、ぞうさんづくりを教えてくれたり、仮設に訪問させてくれたり、私たちもとても助けて頂き、また元気を貰い続けて来ました。

仮設の部屋にどこを見回してもまけないぞうが飾ってあり、ぞうのグッズも訪問するたびに増えていて、いつも笑顔で迎えてくれました。Mさんは「ぞうさんないとだめなの」と言って、出来上がったぞうを持って帰ろうとすると、「連れて行かないで・・・・」といつも言われて、後ろ髪をひかれる思いで仮設を後にしたことを覚えています。
その後徐々に体調を崩され、歩くこともままならい状態にまで落ち込んでしまいました。寝ていることも多くなり、まけないぞうも創るのが難しくなっていたのです。そこで、旦那さんがお料理をしたり、家事全般をするようになりました。私たちが訪問するときの電話のやり取りもMさんではなく、旦那さんになり、心づくしの料理をふるまってくれるのです。そんな中でもMさんは、いつも「ぞうさん創りたい」と訴えていました。
最近、体調を崩し「まけないぞう」づくりを休んでいたMさんですが、今回訪問するとおもむろに創りかけのぞうさんを出してきて、「教えて!」と。。。ちょっと教えると手が自然に動き出します。

今回一緒に同行してくれたのは、阪神・淡路大震災の時に一緒にボランティア活動をしてくれた仲間です。約23年ぶりの現場で作り手さんとの交流をとても喜んでくれました。彼女も一度ぞうさんづくりをしたことがあり、「わ~お母さん、すごいね!どんどん縫っちゃうね!」と感心しながら、見つめていました。Mさんにも彼女の喜びが伝わり、最高の笑顔が戻ってきたひとときでした。

そうこうしているうちに、まけないぞうが完成しました。できたぞうさんを見て、満面の笑みがこぼれ、いつものように笑顔で“チュッ!”と。今までは、座位も保つことができなかったので、いつもぞうさんが首を傾げていたのですが、今回は姿勢もまっすぐなまま、できあがったぞうさんもちゃんとできていました。Mさんの笑顔を見て、まるで空が晴れ渡るようにとってもうれしいひと時でした。彼女にとってどれだけまけないぞうが支えになっていたのか・・・。「Mさん、ありがとう!!」
(増島 智子)

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【東日本大震災】レポートNo.300

被災地NGO協働センターです。
岩手を訪問した増島のレポートです。

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「まけないぞう」がつなぐ遠野ものがたり
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 私は先日、岩手県大槌町〜陸前高田市の沿岸地域へ2日間訪問し、「まけないぞう」の作り手さんとはじめてお会いして来ました。今回現場を訪れるきっかけになったのは、被災地NGO恊働センターのスタッフ増島さんが長年取り組んでいる「まけないぞう」の活動を応援したいと思う気持ちからでした。

 彼女と神戸の震災(阪神・淡路大震災)ではじめて出会ってから23年間、私は結婚、出産、子育てと、日々追われると共に、活動から遠ざかり、被災地への関心まで薄れかけていました。東日本大震災があった時は、何も出来ない歯がゆさのまま時が過ぎ、せめて「まけないぞう」の活動を知ってもらいたい!と、微力ながら知人にぞうさんの活動を話す位が精一杯でした。今回増島さんの活動と私の仕事の有給のタイミングが合い、家族にも許可を得て思い切って被災地を訪れました。

8年も経つ被災地で、どんな活動をしているのだろう(?)
町並みはどんなだろう(?)
人々の暮らしの移り変わりはどうなってしまったのだろう(?)
行政の取り組みとボランティアの関わりはどのようなものだろう(?)
漠然とした思いだけで、なんの情報も得ないまま現場入りしました。

 岩手県に入って最初に行った釜石市のお不動さんを守る住職補佐の森脇妙紀さんは、「まけないぞう」の材料となるタオルを集めてくれたり、霊場のお地蔵様にぞうさんを飾ってくれたり、積極的に「まけないぞう」を支援して下さってました。
その一方、釜石の街での過疎化や医療不足などの心配事が多く、若者の力がもっと欲しい事もお話くださり、仏様のように地域の暮らしを見守って下さっていると感じました。

 そして、大槌町吉里吉里地域の元漁師さんのお宅に訪問し、体調不良だった奥さんが久しぶりに目の前で「まけないぞう」を作ってくれたのですが、黙々と縫っている姿に、何かに夢中になれるって凄いなと思いました。
仕上がったぞうさんを見て嬉しそうな顔(^^)
ぞうさんで元気になれる力を感じました。

 訪問先での増島さんは、どこへ行っても歓迎され、まるで親戚の子が来たかのようで、「お茶飲んでいきんさい! 」と新築のお家にお邪魔してさせてもらう事が多く、はじめて会う私
にまであっけらかんと、家族の話や震災当時のお話、色々話して下さいました。

 そんなお話の中で、仮設暮らしが長かった辛さはお話には出ず、仮設から引越し離れ離れになったお友達の事が気になっていたり、内陸部の街に越してしまった知人の話だとか、コミュニティーの崩壊はやっぱり神戸の時と一緒だな〜と、つくづく思いました。

 仮設住宅に取り残されるように1人で暮らしている作り手さん、11月に新築が完成したら引越しますが、先に災害復興住宅に越してしまったお友達が気になり、増島さんの計らいで、会いに行く事になりました。車で10分位の所ですが、その作り手さんと一緒に伺いました。
突然の訪問にも大歓迎で迎えてくれ再会を果たした時は、私まで嬉しくなりました。
訪問先のおばあちゃんも高いビルの災害復興住宅になかなか慣れず、引っ越してきたときは、エレベーターの乗り方がわからずひきこもっていたそうです。たくさん話し、笑顔も交えてのひと時、帰り際二人は住宅の上から変わりつつあるわが街を見下ろしていました。

 こうして仮設住宅から、今はそれぞれ離ればなれになりつつも自宅を再建し、各自お一人でぞうさん作りをしている作り手さんがほとんどですが、誰かと繋がっていたい気持ちが、話の中からすごく伝わってきました。

 このたった2日の活動で何がわかるか?って言えば、見た目では、長くて高い防潮堤の町並みや景観を失われた街の違和感、復興に向けた行政の取り組み等は私には理解出来ない所も多いですが・・・・・。

今回の訪問先では感じた事は…
この絆を
どこかに繋ぎたい!
誰かに伝えたい!
「まけないぞう」がくれた絆と私も繋がろう!

今はそれだけ思います
これからも応援し続けます(2019年9月8日)

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