被災地NGO協働センターです。
岩手を訪問した増島のレポートです。
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「まけないぞう」がつなぐ遠野ものがたり
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震災から9年が経過しましたが、4月時点で岩手、宮城、福島の被災3県でまだ60世帯が住み続けています。被災者の「くらしの再建」は9年経ったいまやっと始まったばかりです。いやいまだ再建の方向性を決められない人がいるのも実情です。
この被災3県で行われた岩手県立大などのアンケート調査では復興住宅に入居した人の7割が「誰が入居者かどうかわかならい」と答えているのです。また、「困りごとを相談する相手がいない」と答えている人は50%近くもいます。
以前、復興住宅に入居した被災者から、「待ちに待った復興住宅なのに、物音ひとつ聞こえず、まるで牢屋に入れられたようだ」と聞いたことがあります。この3月も報道で同じことを話している被災者のつぶやきを聞きました。
信じられないかもしれませんが、当初はまけないぞうの作り手さんの中で、復興住宅に入居後、慣れない団地暮らしで、エレベーターの乗り方がわからず、趣味の畑や花植えもできず、家に引きこもりがちなり、体調を崩した人もいるのです。
防災集団移転をした人の中には、約30戸近くある高台に引っ越し、家がこんなにあるのに昼間は誰にも会わず、気が滅入り「仮設のほうがよかった」と、数か月うつ状態が続いた方もいました。この「仮設の方がよかった」という言葉は、阪神・淡路大震災でも聞きました。
今年で阪神・淡路大震災から25年を迎えた神戸の災害復興住宅でも昨年の孤独死は仮設住宅がなくなった2000年以降、最多の77人だったのです。こんなことが東北の被災地でも起きないように、コミュニティづくりは、喫緊の課題です。
まけないぞうの作り手さんも、まけないぞうを通してたくさんのみなさんとつながっているというコミュニティによって、孤独死の前にある「孤独な生」を回避しながら生きているのだと思います。それはもちろん、まけないぞうだけでなくいまもなお、いろんな形でかかわり続けているボランティアがいることが、重要な役割を果たしているからだと思います。
そしてそれはきっと、被災者とか支援者という関係性を超えたつながりで、今後も細く長く続いていくのだろうと想像します。
震災直後のがれき撤去のような目に見えるようなわかりやすい活動ではありませんが、9年経っても、いやそれ以上にこのような関りや活動が続いていくのでしょう。これからもまけないぞうを通して、細く長くご支援いただければ幸いです。これからもよろしくお願いします。
(増島
智子)
~被災者のつぶやき~
「津波の後に、避難所には行かずに避難生活をしていて、電気製品が欲しいと思って内陸のお店に出かけた。お店に行くと、知らないおじいさんが『沿岸からきたのか?』「はい、そうです」と答えると『ちょっと待ってて』と。戻ってくると『これ何か足しにしてくれ』と2000円を手渡されたんだ。知らない人なのにほんと涙でたよ。」
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