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令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース No.80

令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース No.81

令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース No.82

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令和6年(2024年)能登半島地震救援情報

 

令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース No.80

8月 16, 2024


—自主避難所から、自立避難所へ―18

 今号は発災後、1月中旬に金沢の2次避難所から粟津温泉の避難所に移り、その後4月に小松市内の「みなし仮設」に入居されたMさん親子宅への訪問レポートです。表記の副題にある「自主避難所から、自立避難所へ」の枠でレポートを流します。

 3月末に二次避難所のホテルへ避難しているMさん親子に会いし、その時の様子は本能登地震救援ニュースでもお伝えしました。83歳のMさんは、災害前年の9月に大病に罹り、その上でまた発災後の病気で入院となり、心配していましたがどちらも無事快方に向かい、今は相変わらず大変元気なお顔を拝見しました。地震前に亡くなられた奥さんの墓参りに珠洲に帰られたようで、その時に車の運転免許証の手続きに行かれたとおっしゃったので、てっきり免許証の返還かと思いきや、更新手続きとのこと。「ビックリ!」しました。「こちらでは乗らないけれど、珠洲では乗ってましたよ!穴水まではよく行っていました。」と、何ごともないように笑っていたのが印象的でした。

 先日は息子さんの運転で、同じホテルで友達になった輪島の被災者に会うのに、穴水まで行ったともおっしゃっていた。そのついでに穴水の下唐川で「初の永住型仮設6戸入居」と話題になった「石川モデル」の仮設も見てきたと。被災にあった珠洲の家は、液状化もあって再建は難しいとおっしゃったので、「あっ、みなし仮設が終わったあとのことも視野に入れているのだなぁ…」と感心させられました。そういえば災害後の2週間で1・5次避難所への移動、そこから二次避難所のホテルへの移動、そして4月にはみなし仮設への入居と、結構即座に自己決定されていました。まさに、自主避難から、自立避難、そして今後の住いのことなど、見事なまでの“終活”と向き合っておられるのだなぁ…と感心された一刻でした。 

ただ、これまでの職歴や地域での担い手としてのお仕事など初めて知り、「なるほど!」と納得するところも少ないないお話でした。

 思い起こすに、元日の地震で息子さんが暮らしていた部屋の一部が壊れ、その修理を兼ねてトイレ、風呂などの新たな修理を計画していたところの元日の地震だったのだが、その後の大掛かりな修復では、約500万円の工事だったので‥‥単純に“不幸中の幸い”と言えるかどうかは、これからの判断でしょうか‥‥?

 「珠洲に帰りたいですか?」と愚門と分かっていて問いかけたところ、Mさんは「帰りたい!」と絞り出すように言われた。「ここでは磯の香りがしないもの‥‥」「珠洲では、町が管理していた畑もあって、そこでも野菜を栽培していたよ…」と。

 石川県が発表した「能登半島復興ビジョン」では、“コンパクトシティ”という構想が透けて見えるが、珠洲で育った人たちには、届かないでしょう。誰もが、元住んでいたところに帰ることができる住まい方を支援して欲しいものです。

               (被災地NGO恊働センター顧問 村井雅清)

*私たちの活動は、日本財団「災害発生前後の初動期に関する支援活動」助成を頂き活動しています。

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令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース No.81

8月 16, 2024


—自主避難所から、自立避難所へ―19

   (珠洲市馬緤編―1)

 先日13日には、珠洲市馬緤町で50年続いた「砂取節まつり」が無事終つたとFBで紹介されていた。実は、昨年の開催を最後にこの祭りは一度終止符が打たれていた。しかし、今年の元日に能登半島地震が起きた。住民の中から「こんな時こそ祭りをやって元気になろう」と声があがり、復活したそうだ。この祭りは、珠洲市の外浦で特に有名な「天然の塩田」の歴史が基になっている祭りだそうだ。実行委員長のNさんも、「こんな時だからこそ、元気を出す場が必要。今年は地域の人たち、支えてくれたボランティアの人たちとの絆を深める『シン・砂取節祭り』として開きたい」と開催前に話していた。地震後は、自主避難所として開設した「珠洲市自然休養村センター」で暮らしていたが、一時は二次避難所に行かれた人も少なくない。(地震前は70世帯約140人)

 実は、以前このセンターを訪ねて行き、足湯をしませんか?と訪問したことがある。その後、あらためて足湯の交渉をした時には、丁度51年目になる祭りを8月13日に行うので、その時に足湯をしませんかというお言葉を頂いた。しかし、「この暑い夏で、しかも屋外の祭りを囲む屋台の一画で足湯をしても、誰も参加しないよ!という声が多かったので中止となったのだ。足湯はまた涼しくなってからしましょうと、仕切り直しになった。

 ただ、大谷町と高屋町に挟まれたここ「馬緤町」は、どこか気になる存在だった。それは、この避難所の世話をしているNさんの控えめで、夢を語るように復興のことを語る話しぶりが、魅力に感じたからかも知れない。「この馬緤では仮設住宅は建たない。穴水町に完成した“永住型仮設”のようなものが建てられないのかなぁ・・・?」恨めしそうに、控えめにつぶやいた。7月末に3度目の訪問をした時には、同センターの隣の空き地では、「黄色いハンカチ」が靡いていた。「えっ、これ幸せの黄色いハンカチ?」って聞いたら、「ニコ!」っと笑った。「故郷を離れた住民がいつか戻ってこられるように」との願いだ。一緒に行った大学生たちに、「知ってる高倉健と倍賞千恵子の幸せの黄色いハンカチって」と嬉しそうに問いかけたが、誰も「‥・・・」知らなかった。そこでNさんは少し映画の解説を始めだした。私は確信した。「ここ、馬緤町では被災者主体の復興がきっと実現するよ!」と。 

 (被災地NGO恊働センター顧問 村井雅清)

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令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース No.82

8月 21, 2024


—自主避難所から、自立避難所へ―20

(穴水・下唐川編―1)

 8月17日に石川県穴水町の下唐川仮設団地で「夏フェス祭り」が開催され、第16次足湯隊に同行し参加させて頂きました。この仮設団地には「石川モデル」という6戸の戸建ての仮設住宅があります。みなし仮設に住む被災者がこの石川モデルには、いわゆる仮設から仮設への移動が可能になるというスタイルです。その上でこの6戸は災害史上初という「永住型仮設」あるいは「ふるさと回帰型仮設」といわれていて、2年間の仮設住宅の期限がくれば、その後は公営住宅として払い下げるというものです。過去にも同様のシステムの仮設事例はあったのですが、「戸建て」というのが初めてなのです。

 よく識者などから指摘される「仮設住宅建設には1戸当たり1千万円をかかるなら、最初から公営住宅を建てれば、随分コストカットになるはずだ」と指摘はありました。でも、やっとここまでできるようになったかと、評価できるところでもあります。

 ただ、欲をいえば、ここまでできるならば「公費解体をしたあとの自宅の敷地に、戸建ての永住型仮設を建設すればいいじゃないか!?」と切に望むところです。石川県は、今回素晴らしい「復興ビジョン」を発表されたのだから、一気に先の提案まで施策を進めて欲しいものだ。

 元日の発災以来、一時孤立した小さな集落を回っていますが、中には生まれ育った集落に仮設団地も建たない、公営住宅の話もないという集落も少なくないのです。海岸隆起・地滑り地帯・液状化など、地質的に「土地がない」という現状も分かりますが、私が訪問して知りえた情報では,公営住宅が必要な戸数は、今のところだいたいが10戸から30戸前後なのです。(それ以上もあるかも知れませんが…)

 これなら智恵を絞れば不可能ではない気がしますが‥‥難しいのでしょうか?

下唐川団地のが「ふるさと回帰型」ともいっています。17日に開催された夏祭りには、「お盆」という時節だからでしょうが、幼子を連れた若いご夫婦が多いのにびっくりしました。

 加代 等区長さんに聞けば「結構、仮設の人だけではなく、在宅被災者の関係者も多かったのですよ!」とおっしゃっていました。名古屋から来られたキッチンカーでは、空揚げ・たこやき・ポテトなど100食を用意されました。私たちも戴きましたが、すべて捌けたようです。まさに、ひと時だったかも…ですが、“ふるさと回帰”の夏祭りでした。穴水は“星の町穴水”と有名ですが、この夜は満月で、「あまり明るいと星が奇麗に見えないかも‥‥」と区長さんが空を見上げていました。お疲れ様でした!!

 (被災地NGO恊働センター顧問 村井雅清)

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令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース No.83

8月 25, 2024


—自主避難所から、自立避難所へ―21

(輪島市金蔵編―4)

 先日8月18日に、輪島市町野町金蔵で4度目の足湯を実施した。いつも午後にするのだが、今回は午前10時から開始した。でもこれまで最多の9人が来てくださった。

 女性陣はいつもの顔ぶれで、名前はわからないがだいたい“何者なのか?”が見えてきた。。区長さんの奥さん、おばあちゃんの世話をしている方、東京に住んだことがある方、いつもコーラや水、アイスコーヒーを振る舞ってくれる方、金蔵で一番大きな寺の料理長をされている方‥‥などなど。その中で、「味を占めて、また来ちゃいました」と言って参加して下さった方がおられる。「味を占めて・・・」という表現が、足湯がよっぽど気持ちよかったのか、足湯をきっかけに集落内の方が集まり、いろいろな話をすることが楽しみということなのか‥・・・わかりませんが、どちらにしろ足が足湯をしている集会所に向くということは嬉しい。また、ボランティアにご自分で育てたブルーベリーを持たせて下った方もいて、その方はいろいろ畑で野菜を栽培されている。栽培のノウハウをボランティアにあれこれ話して下さっていた。

 今回は、区長さんの他に一人の男性が参加して下さり、足湯が終わったあとも少し残っておられたので、傍にいって話を聞かせて貰った。話をしているうちに、話の内容が奥深く、仙人のようなオーラを醸し出していたので、「あっ、もしかしてこの方があのIさんかも・・・」と思い、話の途中で「失礼ですが、もしかして金蔵学校の校長さんをされておられるIさんですか‥‥?」と尋ねたところ、笑っているけれど、どこか寂しそうに「金蔵学校は、今は休校だけどね」と、やはりIさんだった。ゆっくり、ゆっくり、一つひとつの話題を丁寧に話して下さった。全く無駄のない話し方で、私は凄く得をしたような気分になった。

実は、このIさんは金蔵学校の校長さんでもありますが、前金蔵の区長さんでもあった方です。(ちなみに前々年度の区長は、現区長のお父さん)

 NPO法人「やすらぎの里 金蔵学校」は、「あなたが先生、私が生徒」「私が先生、あなたが生徒」をスローガンにいろいろな活動をされてきた。「みずからががむしゃらに行動することで、多くの人が協力してくれるようになってきました。」と資料を紐解くと、当時の思いを語っているIさんの存在が光る。

 以前にも本レポートで触れたが、ここ金蔵には「総がかり」という言葉があり、「金蔵区規約」の基本理念にも掲げられている。この基本理念には「金蔵区民は、将来の集落に対して責任を持つ」ことを念頭に、『総掛り』という制度の下、最大限の奉仕により、将来の集落の姿を見ようという努力を怠ってはならない。」と書かれてある。

 草刈り、ため池の管理、田の圃場整備、万燈会など寺や神社の行事、地区の多彩な催しなどなど、なんでも地区住民の「総がかり」で取り組むということ。能登半島全体が、世界農業遺産に選ばれているが、この金蔵の地区の在り様、総掛りで取り組む“人の営み”がその遺産を維持しているという特徴がある。人の営みというのは、日々の暮らしのことでもある。  

この15日には正願寺の境内で800本のローソクを立て、復興”の文字を灯し、“万燈会”を開いた。Iさんは、来年の万燈会はこれまで支援をして下さった多くの方が集まり、昔のように3000本を灯したいと言っておられた。

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令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース No.84

8月 29, 2024


地域おける今後の復興拠点としての寺院の在り方を考える

 先日、北国新聞に「寺社再建に最大1200万円」「復興基金で県補助」という記事がでた(2024・8・23)。私は、早くから「寺社再建のために復興基金を置くこと」を寺社関係者数名に提案してきた。この記事を目にした時、「やっと実現したか!」という思いだった。

 提案した時には、阪神・淡路大震災よりお世話になっている津久井進弁護士に、「過去の災害時における関連の事例があった筈ですが、資料はありませんか?確か『寺門興隆』という宗教雑誌に東日本の事例を書いておられましたよね?」と尋ねてみた。先生は即返事を下さり、その関連資料をデータで送って下さった。先述したように私の提案と共に、この先生から頂戴した資料もつけて、関係者に配布した。なんと『寺門興隆』に投稿された資料のみならず、その後2012年11月10日に京都大学において第65回宗教法学会が「大規模自然災害と宗教法の課題」と題して開催された時に、津久井先生が「被災宗教施設の再建と政教分離」というタイトルでまとめれた、東日本大震災時の事例だけではなく、阪神・淡路大震災の時の事例も加えた貴重な資料を提供して下さった。

 さて、今回の能登半島地震では実に多くの神社仏閣が被害を受けた。私は、昨年5月に起きた「奥能登地震」後に、建築士と何度か珠洲市に足を運んだ。そのときにも何カ寺かの損傷した寺も見てきた。元日に起きた今回の地震後も珠洲を訪問した時には、珠洲市正院町にある3カ寺が相互にもたれかかるように崩れていたのを目の当たりにし、強い衝撃を受けた。そのうちの1カ寺の住職さんにお会いできたので、少し話を聞いた。「昨年の地震で本堂の床下に大きな損傷があり、檀家さんたちによってやつと修復したばかりの、今回の地震です。もう再建は諦めました。廃業します。」と住職はがっかりされていた。檀家寺の場合は、檀家さんも各々が被害を受けているので、寺の再建のために再建費用を捻出するのは厳しい。よって、こうして「廃業」を決意される寺院もあるでしょうが、寺の場合は修復するとしても数千万~1億、2億とかかるような事例もあるので、再建はなかなか厳しいものがある。

 ただ、今回の地震被害に遭って、「今までのような大きな寺は要らないでしょう。ただ、先祖代々から受け継いだものですから‥・・・?」と逡巡されている住職も少なくないのです。中でも、檀家寺ではなく、祈祷寺の場合はもっと厳しい現実です。ある寺の住職は、「今度建て替えるとすれば、小さなもので十分です。本来、寺というのは、地域にとってどういうものかをあらためて考えなければならないでしょう。」と、迷うことなくきっぱり言っておられた。

 実は、表記の復興基金を使ってというのは条件があって、「各市町が、“地域のコミュニティ施設”として認定されば」という仕組みなのです。もともと寺というのは、昔は寺子屋、診療所、駆け込み寺など、地域のコミュニティ施設としての役割もあった筈です。人口減によって、それもままならない事態になっているのが現実です。そうした現状でも寺を“居場所”として使っているケースもある。今回をきっかけに、大きな覚悟と決断が求められるような気がします。(続く)

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